2006年10月01日 Sun

占いと初恋【フィクション】

「あたし、カレシができちゃった」

洋子は、小学校時代からの親友。その洋子が、話したいことがあるって部屋にきて、そう言うのだ。

「マジで?相手はだれなの?」
「おなじクラスの松下。きのう、夜に電話かかってきて、告られた」

しまった。先を越された。ずっといっしょにならんで歩いていたのに、急に距離を空けられた気分。ベッドの上であぐらをかきながら話す洋子は、ちょっと誇らしげだ。別に、裏切られた、ってかんじたわけじゃない。でもさ、なんか、親友が遠くにいっちゃったかんじで、ちょっと寂しかった。

「おめでと。前から仲よかったし、似合ってるふたりだとおもうよ」

あたしは無理やり笑顔をつくって言った。だって、親友にはじめての恋人ができたんだもん、祝福してあげなくちゃ。でも、そのあとしばらくして洋子が帰って部屋にひとりになると、なんだか心に穴があいたみたいになっちゃった。なんだろう、このかんじ。変だ。


夜、お風呂に入って、家族と夕飯を食べてから部屋に戻ると、あたしはベッドのなかで石岡先輩のことを考えた。考えた、っていうか、どうしても眠るまえになると、先輩のことが頭に浮かんできてしまうのだ。グラウンドを走る先輩、キャッチボールをする先輩、汗まみれ泥まみれで試合をする先輩。先輩がぐるぐるぐるぐる。すると突然、洋子の顔。なにが、

「あたし、カレシができちゃった」

だ。あたしだって、いつか、石岡先輩と‥‥‥。そんなことを考えているうちに、あたしはいつのまにか眠っていたようだった。


次の日の朝。朝食のトーストをかじりながらテレビの占いをチェックする。ピンク色をした変なまるっこいキャラクターが、星座ごとの運勢を発表してゆく。

「きょうの1位は牡牛座のあなた!親しい友人との仲がより一層深まったり、単なる友人の一人だった異性が恋人に変わることもあるでしょう!」

総合運97点。金銭運80点。恋愛運、100点。うわ、恋愛運100点なんて、はじめてかもしれない。こんなうまくいくなんてのは、ちょっと信じがたいけれども。けど、やっぱり占いで1位になると悪い気はせず、うきうきしながら「いってきます」といって家を出た。このときは、この占いがほんとになるなんて信じてなかったのだけれども。


放課後。退屈な授業を耐え抜いて、それからブラバンの練習。音楽室でチューバを吹く。グラウンド側の窓の近くがあたしの指定席だ。黄色くなってきたイチョウ並木に囲まれたグランドから、威勢のいいかけ声やバットがボールを打つカキーンっていう爽快な音が響いてくる。あのユニフォームのなかのだれかが石岡先輩だ。


太陽が沈み、薄暗くなった校内はどこか不気味だ。上履きの裏を通りこして、廊下のひんやりしたかんじが足の裏に伝わってくる。あたしが下駄箱で靴に履き替えようとすると、ちょうど練習を終えた野球部が戻ってくるところだった。

「あ」

思わず、声が漏れてしまった。石岡先輩と目が合ったのだ。

「おっす、お疲れ。ブラバンもいま終わったとこ?」
「うん」
「もう外暗いから、おれ送ってくよ。ちょっと待ってて。すぐ着替えてくるから」

そういうと先輩はダッシュで教室に向かい、しばらくしてまたダッシュで下駄箱に戻ってきた。まさか、だ。先輩とふたりで帰れるなんて。


「う、寒い。さっきまで汗かいてたのに、急に冷えてきた」
「もう11月ですからね」

あたしは先輩といっしょに歩いてるってだけで舞い上がっちゃって、夢のなかにいるみたいなかんじだった。足の裏が、地面から3ミリくらい浮いてるかんじ。すぐ隣に憧れの先輩がいるのに、なにしゃべったらいいのか分からなくて、ちょっと首を曲げれば先輩の顔が見れるのに、なぜかそれもできなかった。こういうときって、どうしたらいいんだろう?空気はとっても冷たいのに、ほっぺただけ真っ赤になってるのがわかる。そういえば、むかしはよく「りんご」なんて言われて、クラスの男子にからかわれてたっけ‥‥‥。

「ブラスバンドも、けっこう遅い時間まで練習やってんだね」
「はい。演奏会も近いですし」
「もし都合がつけば、おれも聞きに行きたいな、演奏会」
「ほんとですか!?よかったら、ぜひ来てください。こんど、チケットできたら、渡しますし」
「ありがと!じゃ、おれのケータイの番号教えとく」

まさかの、先輩の番号ゲット!きょうのあたしはついているぞ。


郵便局のある交差点を過ぎると、あたしの家まであと3分もかからない。ああ、ずっとずっとこのまま先輩と歩いてられたらいいのに。家が、もっと遠ければよかったな。なんて考えてるうちに、もう玄関。

「じゃ、また」
「はい。今日はありがとうございました。さようなら」

ドアを開け、ただいまも言わずに2階の部屋に駆け上がる。鞄を、放り投げる。制服のまま、ベッドにダイブ。やった。先輩といっしょに帰ってきて、おしゃべりもして、番号まで教えてもらった。

「石岡先輩、090-****-****」

ケータイの画面を、じっと、なんども見てみる。そこにはやっぱり先輩の名前と番号。ああ、あたし、いま、ニヤけてる。あたしって、きもちわるい子かもね。

「夜に電話かかってきて、告られた」

急に、きのうの洋子のことばが、頭をよぎった。そうして、いま、親指にちょっと力を入れて通話ボタンを押せば、先輩に繋がるんだって、考えた。いや、でも、そんなのぜったい無理だ。無理に決まってる。そんな勇気ないよ。でも、あの朝の占い。

「恋愛運100点。親しい友人との仲がより一層深まったり、単なる友人の一人だった異性が恋人に変わることもあるでしょう」

やっぱり、今日を逃したら、次のチャンスはいつになるかわからない。心臓がバクバクと高鳴る。あたしは、どうにでもなれ、と覚悟して、「えいっ」と通話ボタンを押した。

「プルルルルルルル、プルルルルルルル‥‥‥」

たった数秒のコール音がとてつもなく長くかんじられた。どうしよう、やっぱり辞めようか。切ろうか。なんて考えてると、先輩の声が聞こえた。

「もしもし。どうしたの?」
「あの、さっきはわざわざ家まで送ってもらって、ありがとうございました」

違う。そんなこと言いたいんじゃない。さあ、いうんだあたし。これはもう、引き返せぬよ。

「いや、いいって。また練習遅くなったら、いつでも送ってってやるから」
「‥‥‥先輩」
「どうしたの?」
「あたし、先輩のことが、好きです」

ついに、言ってしまった。

「もし、つきあってる人がいなかったら、あたしと、つきあってもらえませんか?」
「え!?まいったな。おれのほうから言おうとおもってたのに」
「じゃあ、先輩も、あたしのことを‥‥‥?」
「うん。ほら、いつも野球部とブラバンの練習終わるのおなじくらいっしょ?それで、よく下駄箱のとこですれ違ってて、いつも声かけよう声かけようっておもってたんだ。今日ようやく思い切って声かけてみたんだけど、ほんと、勇気出してよかった」
「あたしも‥‥‥」
「明日から、毎日、いっしょに帰れる?」
「はい。もちろん」
「じゃ、また明日」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみ」

夢みたいだ。石岡先輩も、あたしのことを好きだったなんて!それに、明日から、毎日いっしょに帰れる。先輩とあたしが、恋人‥‥‥。その日の夜は、パジャマに着替えてベッドに入ってもなんだか落着かなくて、まだ起きてるのに夢のなかにいるみたいな、ベッドごと宙に浮いているみたいなかんじだった。これが、幸せってものなのかもしれない。


次の日も、また次の日も、あたしは先輩といっしょに帰った。たくさんたくさんおしゃべりして、1週間もたつと、それまでほとんど知らなかった先輩のことがわかってきた。3つ上のお姉さんがいることや、好きな音楽、好きなお笑い芸人のこと。どんな些細なことでも、先輩のことを理解できるようになることが喜びだった。


12月になり、クリスマスまであと1週間と迫った日曜日。休日はお昼近くまで眠っていることが多いのに、その日はやけにはやく目が覚めた。「あら、今日は休みなのにはやいのね」と驚いてこっちをみる母をよそに、パジャマのままリビングのソファにすわる。ちょうど占いの時間だ。

「牡牛座のあなた!今日は精神的なダメージを受けることがありそうです。何か良からぬ知らせが舞い込んでくることによって、大切なことを諦めなければならなくなるかも」

げっ。なんだよ。せっかく早起きして気分よかったのに。ぶち壊しだなぁ。とおもってがっくり肩を落としていると、母が、

「占いなんてそんなに気にすることないじゃない」

ま、それもそうかな。先輩とつきあいはじめた日の占いが当たってからは、けっこう本気にしてたんだけれどもね。


その日の夕方、家に一本の電話がかかってきた。受話器を取った母の顔が、妙に険しくなっていた。「病院」「事故」。そんなことばが聞き取れた。平穏だったリビングに不穏な空気が立ちこめる。2年前におじちゃんが病院で死んだときも、こんなかんじだった。そんなことを思い出していると、受話器を置いた母が、

「石岡くんが、交通事故にあって、病院に運ばれて、たったいま亡くなったって‥‥‥」

悲しい、なんて感情は湧いてこなかった。さいしょは、ただ、信じられなかった。つい昨日も、いっしょにクリスマスを過ごす約束をしたばかりだったのに、石岡先輩が、もういないなんて。嘘。悪い夢なら、はやく覚めて!


しかし、次の日、朝の全校集会で校長先生がその話をすると、先輩が死んだのはほんとうなんだってことがわかってきた。広い体育館のなか、いつもは友達とおしゃべりして先生に叱られてる子たちまで静かで、シーンとした空気のなか、生徒たちの鳴き声だけが響き渡っていた。なんだよ、これ。ほんとに、先輩が、死んじゃったみたいじゃんか。泣くなよ。みんな泣くなよ。泣くんじゃねぇよ。でも、そうおもってるあたしが、いちばん、泣いてるんだ。



あれから2年以上の月日が流れた。もうすぐ中学も卒業で、仲よしだったクラスメイトたちとももうすぐお別れ。みんな、それぞれの進路に別れてゆく。親友の洋子があたしの席に来て、

「数子は、将来なにになりたいの?」

と尋ねる。あたしが、

「占い師、かな」

と答えると、「変わってるなぁ数子は」だって。

「数子。石岡くんのことは残念だったけど、高校に行ったら新しい恋を見つけなきゃだめだよ。いつまでも気にしてたら、だめだからね」
「わかってるよ。4月からは、新しい自分に生まれ変わります」

でも、あたしは、きっと、いつまでも石岡先輩のことを忘れられないだろう。だって、あたしがはじめて愛した人だから。きっと、あの愛しいって気持ちも、悲しいって気持ちも、あたしのなかから消えることはないだろう。先輩がこの世を去ってしまったことは悲しい。でも、先輩に出会えて、よかった。短いあいだでも、先輩と恋人になれて、幸せだった。


くさいことをいうようだけど、先輩と出会えたことは運命だったんじゃないかっておもう。そして、魅かれ合ったあたしたちの背中を押してくれたのが、あの、朝のテレビでみた占いだった。もし占いってものが、人に勇気を与えて、そうして、あのときのあたしみたいに、一歩を踏み出せずにいる人を助けてあげられるなら、あたしは占い師になって、その子の背中を、ぽんって、押してあげたいんだ。


細木数子、17歳のころの話である。
posted by グレエ at 20:10 | Comment(6) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月02日 Mon

抽選結果【お知らせ】

9月20日に募集したドイツのお土産プレゼントですが、なんと、合計2通もの応募メールが届きました。ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。あまりのメールの多さに僕のメールボックスはもう破裂寸前でございます(出会い系の迷惑メールで)。


昨日、公正を期するため、抽選はあみだクジでおこなったのですが、あみだっていうか、ただの一本線になってました。名前から当たりまでが一直線。これはもはやあみだクジではない。だって、あみだになってないもんっ!クジの意味ないっ!むしろこれ、クジじゃないよお母さんっ!お母さんっ?お母さんってば!


そういうわけで、応募された2名の方には1分の1の確率でプレゼントが届くとおもいますので楽しみに待っていてください(まだ発送してないけど)。
posted by グレエ at 20:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月03日 Tue

カテゴリ論争【ネタ】

真夜中。草木も眠る丑三つ時。地球の片隅で、小さな小さな論争が繰り広げられているのを、あなたは知っているだろうか。人々が一日の疲れを癒し、そして次の日のために安らかな眠りに身を任せているそのとき、彼らはこっそり起き出して、おしゃべりをはじめるのだ。


昔の話「おい。みんな起きてるか?そろそろアクセスがなくなってきたぜ」

モブログ「じゃ、またあの話をはじめるとしようか。どのカテゴリが存続すべきで、どのカテゴリが廃止されるべきか」

昔の話「まず気になるのが、さいきんバトンの存在感が薄すぎるっていうとこだな」

フィクション「そうよね、いちばん新しいのでさえ6月3日だもん。ほとんど意味ないんじゃないかしら、バトンは」

バトン「ひでぇなおい!確かに新しい記事はないけどブログにバトンは必須だろ?他のカテゴリに統合することもできねぇしよ。それにこのところ『ブロガーのためのいいバトン』がけっこうイジられてるじゃねぇかよ。そこんとこ評価してくれよ。それより、フィクションとゲストの違いが俺にはよう分からんわ」

フィクション「なんでよ!ぜんぜん違うじゃない!あたしはグレエが書いた記事で、ゲストは他の人が書いた記事なの」

バトン「でも似たり寄ったりだろ?それにゲストっつっても実際はグレエが‥‥‥」

ゲスト「あーあーあー!なに言っちゃおうとしてんだよあんた!これは他の人が書いたの、ほ、か、の、ひ、と、がっ!フィクションとはぜんぜん違うっつぅの。統合なんかしないかんね。僕はアートの存在の方がよくわかんないよ。あれって日記のなかに入れちゃえばいいんじゃないの?」

アート「ちょ、先輩、それはひどいっすよー!自分、けっこう個性あると思うんすけどねー。それにまだできたばっかで、これからがんばってこうと思ってますし。自分はこう、詩とか絵とか、そういう方向でやってきたいんすよー。日記とはやっぱ違うっすよー」

ゲスト「そうかなぁ‥‥‥。あ、そうそう、あとネタっつうのもよくわからん」

ネタ「あ、あたしっすか?」

ゲスト「ネタっていうのはどういう特徴があるの?」

ネタ「いやあのその、たとえばこの記事もそうなんですけど、日記でもなく、フィクションでもなく、いや、フィクションといえばフィクションかもしれないんすけど、なんて言いますか、その、ネタ、ですね、ネタ」

ゲスト「説明になってないよ。っていうか、この記事は僕んとこに入れるべきなんじゃないの?」

日記「まあまあ。ネタはまだ新人なんだから、これからに期待しようよ」

フィクション「そうよ。ネタはまだこれからだもん」

ネタ「ありがとうございます、先輩!」

昔の話「あと気になるのはお知らせと随時更新記事のことだな。これは質的にはほとんど違わないからなぁ。統合すべきなんじゃないだろうか?」

モブログ「そうですね。一緒にしてしまって差し支えないと思われます」

随時更新記事「はぁ?ワケわかんないんですけどー。だってあたしはこれからもかわってゆくわけでー、お知らせはもうそれっきりじゃんかー。オジサンたち頭おかしいんじゃないのー?ほら、お知らせもなんか言ってやんなよー、あたしたちは違うんだって」

お知らせ「ええ‥‥‥あの、随ちゃんとは、やっぱり、ちょっと、違うと思う、あたし‥‥‥」

モブログ「しかし随時更新記事の方もほぼお知らせといってよい内容ですし、この際、随時更新記事をなくしてお知らせの方に入れてしまえばよいのではないでしょうか?」

随時更新記事「バカじゃないのアンタ。おすすめサイトとかおすすめフラッシュのどこがお知らせだってゆうのー?あんたこそもうそろそろなくなっちゃえば?どうせグレエが実家に帰ったときぐらいしか使われないんだしー」

モブログ「そっちこそ、頭が足りないんじゃないですか?僕が他のどこに統合されるっていうんですか?」

2006年7月「まあまあ、そんなに熱くなりなさんな」

モブログ「あれ、あなたは過去ログの2006年7月さんじゃないですか?失礼ですが、今はカテゴリの話をしているんですよ。過去ログとは関係ないんです」

2006年7月「そう邪険にしなさんな。わしらもあんたたちも、記事を分ける、という点ではおなじ仲間じゃないか」

随時更新記事「でもそっちはもう終わったもんでしょー?それに統合の心配もない。こっちはこれからも働いてかなきゃなんないしー、いつ統合されるか別のやつに取って代わられるかもわかんないわけよー。だからぜんぜん立場が違うのー」

レビュー「そ、そうですよ。私みたいに、開設から1ヶ月も経たずに消されてしまったカテゴリだってあるんですから‥‥‥」

随時更新記事「あんた誰ー?どっから出てきたのー?」

日記「こら、お前のずっと先輩に当たる人だぞ。失礼なことは言わないように」

レビュー「いえ、いいんですよ。どうせ私はこのブログには合わない存在だったんだから‥‥‥」

2006年2月「そんなことないわ。今はもうないけど、あたし、あなたのなかにあった記事、とても好きだったのよ」

レビュー「ほ、ほんとですか?ありがとうございます!」

2006年3月「おいおい2月、本気で言ってんのかい?正直、レビューの記事は笑いどころもねぇし、ひどいもんだったぜ。文章もなってないしな。ありゃ消されて当然だよ」

レビュー「ひ、ひどいぃぃぃ!」

2006月2月「ちょっと、なんてこと言うの?言っていいことと悪いことがあるわ。それに、あなただってそんなこと言えた立場じゃないはずよ。いったいあなたの記事がどれだけ削除されたかわかってるの?」

2006年3月「うっせぇ!これでもまだけっこう残ってるだろうが!」

2006年9月「いやね、前々から言おうとおもってたんだけど、3月くんは下手なフォント弄りが多すぎるね。それに、やたら改行してあるのもどうかとおもうしね」

2006年3月「うっせうっせ!このドイツかぶれが!海外から更新した記事があるからって調子に乗るんじゃねぇよ!」

2006年9月「それは関係ないだろ。別に調子に乗ってなんかいないよ。削除されてばかりだからって八つ当たりは辞めてほしいなぁ」

2006年3月「テメー、言いやがったな!ぶっ殺してやる!」

お知らせ「やめてっ!‥‥‥喧嘩、しないでよ。みんな、なかよくしようよ。みんな、仲間じゃないの‥‥‥。おなじブログでがんばってる仲間じゃないの‥‥‥。喧嘩やめないと、あたし‥‥‥あたし‥‥‥」

2006年3月「ご、ごめん。ごめんよ。おれが悪かったよ。喧嘩はもう辞める。だから泣かないでくれよ。なかよくするからさ。‥‥‥9月、さっきはごめん」

2006年9月「いや、こっちこそ、悪かった。僕も言い過ぎた」

昔の話「なんかすっかり過去ログの話になってたけど、そろそろカテゴリの話に戻さないか?」

日記「そうだな。統合すべきカテゴリはあるか、あるとしたらそれは誰なのか」

ネタ「あ、やばいっすよ先輩!空が明るくなってきましたよ!そろそろアクセスありそうなかんじっすよ!」

日記「よし!全員沈黙!次の会議は明日の午前4時だ!」

一同「了解!」
posted by グレエ at 19:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月04日 Wed

左側の席【日記】

秋学期もダルい授業がはじまった。そうおもった。


今にも卒倒して救急車で運ばれるんじゃないかと心配になってしまうほど常に具合の悪そうな教授のラテン語の授業だ。春学期にもその教授の授業に出ていたのだが、まるで内容は身に付かなかった。が、単位の関係で秋もその教授の授業を取らねばならない。その授業の単位を取得しなければ3回生でもっとおもしろい別の先生の授業を取らせないもんね、という大学側の陰湿な嫌がらせに屈したというわけである。そんな僕は弱虫かい?情けないっておもうかい?


僕は圧倒的な大学の権力にひざまずき、己の無力さに涙を流した。ああ、僕はなんて非力で小さな人間なんだろう。授業一つ放棄することさえできないなんて、笑っちまうよ。僕は涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにしながら、引きつった笑いを浮かべていた‥‥‥。と、そのとき、僕を呼ぶ声がした。

「グレエくん」

いよいよ頭がどうかしてきやがった。目の前に天使が見える。しかしお迎えにしてはまだちょっと早いんじゃないか?

「久しぶり!」

違う。それは、お迎えではなく、幻覚でもなく、実体を持った人間だった。それは、2ヶ月ぶりに顔を会わせた塩田さんだった。

「久しぶり!」

それから、彼女が僕の左側の席に座り、お互いに留学中の話をしたり(彼女は南米の某小国に行っていた)、ラテン語の先生の悪口をいったり、サークル活動(彼女とはおなじサークルに入っている)のことを話したりした。


彼女はあいかわらず充実した日々を過ごしていて、そうしてかわいらしく、僕は隣で会話しているだけでのぼせてしまうのだった。僕は彼女の微笑み一つに心を奪われ、おとなしくなってしまうのだ。


そんな僕は弱虫かい?情けないっておもうかい?しかし、そうだとしても、そのときかんじた無力さは、心地よいものだった。
posted by グレエ at 23:38 | Comment(3) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月05日 Thu

スーツ姿の祈祷師【日記】

スーツを着ると、たいてい雨が降る。


それまで快晴の日が続いていたとしても、僕がスーツを着て外に出ると途端にどんよりお天気だ。大学入学後、おそらく10回ほどスーツを着たのだけれど、そういうとき青空の下で気持ちよく歩いた記憶がまるでない。昨日も家庭教師の登録会にスーツを着ていったのだが当然のごとく雨がヘッダー。いや、降った。


スーツを着れば、雨が降る。これは、ここまで来るともう、偶然やジンクスなんてものを超えて、はっきりとした因果関係があるようにさえ思えてくる。僕が無意識のうちに、スーツを着たときだけ雨を降らせているんじゃないか、ということである。


そうだとすれば、嘆いてばかりはいられない。これを積極的に利用しない手はない。日照りや水不足に悩む地域に出かけていって、そこでスーツを着用すればたちまち雨が降り村人や長老はよろこんで莫大な謝礼を僕に支払い村の女たちはメガネにスーツの僕に惚れちまってキスの雨まで降らせちゃう、ってなもんである。


実に半年ぶりの雨に狂喜乱舞するスカパラダイス村の住民たち。次の週の収穫祭では村を救ったヒーローとして僕を盛大に迎えてくれる。村の中心の広場では木材でステージが組まれ、そこで民族衣装に着飾った若い衆がその土地に古来から伝わる喜びの音楽を演奏する。男も女も、大人も子どもも年寄りも、村中の人間たちが炎を囲んで狂ったように踊る。食べきれないほどのごちそうも用意されている。


長老宅に待機していた僕は、村の青年オクダタミーオに「用意ができました」と一声呼ばれ、さっそうとドアを開けて外に出る。その刹那、雷鳴轟き豪雨が滝のように村を覆い、広場のステージやごちそうはもとより、すべての村人と家屋が押し流されてしまった。あとに残されたのはアルマーニに身を包んだ青年だけじゃったそうな。


という昔話はどうでもよく、家庭教師の登録会にスーツ姿で行ったのは僕ひとりだった。「なんでわざわざスーツで」という視線を浴びせられ、僕の心は曇り空。ついでにボールペンを忘れて雨模様。


だれか、僕に心の傘をください。
posted by グレエ at 22:09 | Comment(6) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月06日 Fri

天国が見える【日記】

友人たちにドイツ留学中の画像をみせるために新たにブログを開設し、午後6時ぐらいから現在の11時半までノンストップでドイツ留学中のことを扱った記事を書いていました。書いた記事は8つ、アップロードした画像は神をもおそれぬ310枚。


パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。パトラッシュ…。
posted by グレエ at 23:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月07日 Sat

天才勇気様再来【ゲスト】

おっす!久しぶりだな。今日はグレエが他のリア友に見せるブログの記事を9個も書いて死にそうだとか言ってるからまた俺が書いてやることにしたぜ。それにしてもパソコンを12時間も起動させっぱなしってのはちょっとイカれているじゃねぇか?バッテリーが発火しちまっても知らねぇぜ?


んじゃまず、前回コメント欄で野郎共からもらった質問に答えてやるぜ。ありがたく聞きな!
天才勇気様は、どんな車に乗ってるんですか? ビッツですか? (kevin)

おいおいちょっと待ってくれ。いくら俺がビッグな人間だっつってもまだ16なんだぜ?車なんか持ってねぇよ。いまの俺の愛車はHONDAのDio。バリバリ改造してっからそこら辺の軟派な250や400なんかにゃ負けねぇぜ。ま、車はあと2年したらBMWかベンツに乗るつもりだ。やっぱキングの乗る車はそれにふさわしいメーカーじゃねぇとな!
私は愛人という関係を強く望んでいます。
スリーサイズはドラえもんと同じ。顔はよく、伊集院光に似てる。ってよく言われます。
いつか、スーパーカブカスタム90の後ろに乗っけて下さい∨∨∨ (豚頭なも子)

そのスリーサイズははっきり言って化け物だぜ?そんなやつを愛人にするわけにはいかないな。オンナもキングにふさわしい美人じゃねぇとよ。まあ、ツーリングになら連れてってやってもいいぜ?行き先は肉の卸業者だけどな。
天才勇気様、はじめまして。

えーっと、えーっと、夫婦別姓には賛成ですか?反対ですか? (Risky)

夫婦ってのは男と女なわけだろ?それなら性別が別なのは当然じゃねぇのか?賛成も糞もねぇぜ。ま、なんにしろこの勇気様の前では社会問題なんぞどうでもいいことだがな。
とりあえず勇気さんはナルシストの方向でぇ (光)ww

これは俺がナルシストだって言いてぇのか?喧嘩ならいくらでも受けて立つぜ?しかし考えてもみろよ、本物の天才が自分を天才だといってそれがナルシストってことになるか?それは事実を口にしているまでだ。ナルシストってのは鏡ばっかりみてる軟派な雑魚共のことを指すんだぜ。


おいおい質問はこれだけかよ?もっとこう、俺の右頬にある傷の原因になった2年前の喧嘩のことだとかライバルのタカシと由美子を賭けて闘ったことだとかを聞いてくる奴ぁいねぇのか?まあいい。それもいずれここで語ることにしよう。


おっと、もう集会のはじまる時間だ。外で仲間が呼んでやがるから今日はこの辺で終わりにしとくぜ。またな。
posted by グレエ at 21:16 | Comment(5) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月08日 Sun

ダーメー人間、現る現るー【日記】

「ドイツ留学中のことを書くためブログを開設しました。週末中には完成させる予定なのでぜひアクセスしてみてください。ではごきげんよう」


そんな内容のメールをいっしょに留学した18人の友人に一斉送信したのが金曜日の夕方だった。そうして、現在日曜日の夜。あと28分でこの週末が終わる。

「週末中には完成させる予定」

僕は今、こんな思い上がった一文を書いた3日前の自分をぶん殴ってやりたい衝動に駆られている。どういう腐った思考で予測すれば3日で一ヶ月分の記事が書けると考えられるのかが疑問だ。自信過剰も甚だしい。何が「完成させる予定」やねん。何が「ごきげんよう」やねん。お前は馬鹿かと、阿呆かと。


努力(無駄な)のかいあって、なんとか3分の2ほどは完成したのだけれど、これまで対象としてきた人とは違う人々に読まれることを前提に書かねばならないものだからまず基本的な書き方から迷わねば鳴らなかった。一人称は「僕」か「私」か「ich」か、文体は「だ」か「である」か「です・ます」か「ごじゃる」かで迷い、画像はそのままのサイズかサムネイルかで迷い、「人にきく」の「きく」は「聞く」なのか「訊く」なのかで迷い、はたまた人生という名のラビリンスで迷ったりしていた。あ、さいごのはだいぶ昔からだけれど。


いくら言い訳をしても、宣言通りに行動できなかったのはたしかな事実である。これはもう、変えようがない。きっと僕は、明日から影でこう言われるのだろう。

「有言不実行のダメ人間」

と‥‥‥。


しかし、そのブログが完成しなかったのにこうしていつも通りの「やさぐれるとは、こういうことさ。」を更新しているというところがまたダメ人間のダメ人間たる所以なのであろう。そう、この日記を書いている30分でだって、留学の方のブログを書くことはできるのに。おれは本当にダメな人間だ。


女神「それは違うわ、グレエ」

グレエ「あ、あなたは女神さま!」

女神「あなたは大きな勘違いをしているわ」

グレエ「ああ!あなたは僕のこの3日間の努力(無駄な)を評価してくださるのですか?」

女神「いいえ。逆よ」

グレエ「え?」


女神、どこからか自動小銃(旧ソ連製AK-47)を取り出し、髪が黄色いときのランチさんよろしくこちらに銃口を向ける。


女神「ブログを完成させられなかったことがダメなんじゃねーんだよこのド低能が!この3日間、それだけしかやらずに月曜のドイツ語と英語の予習を1秒たりともやってね−っつうのがダメ人間のダメ人間たる所以なんじゃゴルァァァ!さっさと教科書を開いてペンを握れグルァァァ!ドパララララララララ」


こうして僕は女神に諭(銃殺)され、全身風穴だらけで机に向かうのかと思いきやベッドに潜り込むのでした。


女神「‥‥‥‥‥‥」


これにはさすがの女神も絶句。やはり、僕はどこまでもダメ人間のようです。
posted by グレエ at 23:59 | Comment(6) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月09日 Mon

月の話【フィクション】

闇の上に月が浮かび、夜の底に淡い光を沈殿させている。


その光の沈殿のなかを歩きながら、僕は顔をあげて月を眺めた。澄んだ夜空から僕を見つめる月の光は、冷ややかなようでもあり、しかしやさしく僕を包み込むようでもある。


こんな秋の夜、僕は必ずある既視感におそわれる。どんなに自分の記憶を詳細に調べてみてもありえないはずの経験を、すなわち、人に愛されるという経験を、僕は思い出すのだ。僕は月に問うてみた。この、僕の記憶ではありえないはずの記憶はいったい何なのか、と。すると、月が答えた。

「それはもう一人のお前の経験だ」

と。そうして僕は、彼女に当然の疑問を投げ返す。

「もう一人の自分とは誰なのか」

と。また彼女が答える。

「それはお前の双子の兄の記憶である」

と。さらに続けて彼女が語る。

「双子の兄の記憶が、お前の記憶に混入しているのだ」

と。そうして彼女は地上にぼんやりとした光を降らせながら、だいたい次のように物語った。



日本のある地方都市に、彼、すなわち僕の双子の兄は生活している。体格、顔立ち、声、指の長さ、その他ほとんどあらゆる身体的特徴は僕と酷似している。だが、彼と僕とは決定的に異なる点がひとつあった。それは、彼が人を愛することのできない男だということ。


神は、僕と兄の魂を母の胎内に吹き込むときに、手違いを犯したのだった。僕に本来与えるべきであった「人に愛される能力」を兄に与えてしまい、逆に、兄に与えるべきであった「人を愛する能力」を僕の方に与えてしまったのだ。そうして、僕は人を愛することはできても、人に愛されることのできない人間となり、兄の方は人に愛されることはあっても、人を愛することのできない人間になってしまった。


彼は、すなわち兄は、ある晩、職場の女性に誘われ食事にゆくことになった。週末を控えたその日、彼は他にこれといった用事もないので付き合うことにした。


仕事が終わり、彼は彼女と連れ立ってオフィスを出る。その二人の背中に嫉妬のまなざしを向ける女性がそのオフィスのなかだけでも3人はいるのだが、彼はそのことに気づく由もない。駐車場までくると、彼は何の打算もなく彼女のために助手席のドアを開けた。


めまぐるしく過ぎ去ってゆくネオンの光を顔に反射させて、彼はまっすぐ前を見て運転している。彼女はときおり彼の顔をさりげなく覗き込んでみる。彼はそれにも気づかない。ただ、彼女の方からふられる何気ない会話に答えるだけであった。ときおり乾いた声で笑ったり、立て続けに話をすることもあったのだが、どこか心の底は違う方を向いている、という印象がある。彼はそんな倦怠感を発しいていた。そうして、多くの女性がそれに魅かれるのであった。


イタリアンレストランの店内で、彼女がパスタをフォークに巻きながら、

「鈴木さんって、おつきあいしている女性はいるんですか?」

と彼に質問した。鈴木とは、彼の名前である。

「いや、僕は女の人とつきあったことがないんですよ」
「え!ほんとうですか!」

一瞬、店内の客が二人の方を振り向いた。それほど彼女の驚きの声は大きかった。

「女の子たちで、鈴木さんのファン、多いんですよ」
「まさか、冗談でしょ」

乾いた声で笑う彼。彼女の言葉を真に受けていない。嬉しい、という感情もなく、かといって彼女の言葉を疑うでもなく、彼にとってそれは興味の対象から外れたものでしかなかった。つまりは、どうでもよかった。


彼はそれまでの人生で無数の異性に愛されてきた。小学校、中学校、高校、大学、そうして職場でも。それにも関わらず、彼は一度として彼女たちの気持ちに気づいたことがなかった。もちろん、女性の方から告白されたことも一度や二度ではない。しかしその度に彼はなるべく相手を傷つけない言葉を用いて断ってきた。


食事を終え、二人はふたたび車に乗り込んだ。近くの駅まででいいと遠慮する彼女に、彼は自宅まで送ってゆくと言った。空にはぽっかりと月が浮かび、フロントガラス越しに二人を照らしている。

「鈴木さん、どうして彼女つくらないんですか?こんなに女の子にモテるのに。何か嫌な思い出でもあるんですか?」
「いや、そういうわけじゃないんだけどね」

彼の顔が曇る。こういう話は苦手なのだ。なぜ恋人をつくらないのかと問われると途端に返す言葉につまってしまう。彼には、人を愛する、ということが理解できないのだった。もちろん、助手席に座っている彼女の気持ちにも気づけるはずがなかった。

「あ、すみません。変なこと訊いちゃって」

そうして仕事の話や上司の愛人のうわさ話をしてお茶を濁しているあいだに、車は彼女のマンションの前に到着した。

「じゃ、また月曜日に会社で」
「はい」

しかし彼女はシートベルトを外したあと、助手席に座ったまま動こうとしなかった。

「どうしたの?気分でもわるい?」

彼は彼女の体調を気遣って、心配そうな顔で彼女に問う。すると、彼女は彼の顔をまっすぐに見つめて言った。

「あたし、鈴木さんのことが好きなんです」

その瞬間、彼の心に暗い影が落ちた。むかしから何度も繰り返された、不幸な出来事。それがまたしても彼を襲ったのだ。


彼は思う。どうしてこの女性は自分などに特別の好意を寄せるのか、と。そうして、これも幾度となく行われたことだが、彼は即座に、しかし最大限彼女を傷つけないような拒絶の言葉を探した。けれど、彼女は彼の言葉を待つまでもなく、彼の表情から拒絶を感じ取り、蝶のようにひらりと車から出て駆けていってしまった。


彼には、不可解な罪悪感だけが残された。自分は、彼女の愛に応えることができない。いや、誰からの愛にも応えることができない。そうして、人に愛される度に人を傷つけなければならない。これは、自分が悪いのであろうか?自分の罪なのであろうか?彼はハンドルに額を押し付けて、終わりのない自問自答に苦しんだ。そうして、もし自分が人を愛することができたなら、これほど人を傷つけることなく、またこのような罪悪感に苛まれることもなかったのに、と神を呪った。



これが、月が僕に語った双子の兄の話である。

「お前は人に愛されることがない変わりに、この兄の記憶が侵入してきて、それを自らの記憶と混同しているのだ」

月は語る。そうして、僕はとうぜんの疑問を彼女に投げ返した。

「僕はまだ21だ。大学を卒業した双子の兄がいるというのは不条理ではないか?」

と。月は答えた。

「あ、すみません。人違いでした」

と。おっちょこちょいな月である。
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2006年10月11日 Wed

忠告【日記】

おっすオラ廃人!ネットしかしてないけどそんなさげすむような目で見ないでくれよな!


本日、右隣に野口さん、左隣に塩田さんという奇跡のコラボ・フォーメーションでラテン語の授業を受け、そうして友人と昼食を済ませたあと、4限までの2時間ほどを学校のPCコーナーでネットをして潰し、いざ4限のドイツ語に出席してみたら臨時休講というトラップ発動。こうして僕は3時過ぎという平日にしてはあまりに早すぎる時間に自宅へ戻ってきたのでした。


それからの僕はもうただキーボードを打ちディスプレイを見つめるのみ。友人に公開予定の留学体験記のブログをモーツァルトの指運びとケンシロウのアタタタタを足して2で割ったようなスピードで一心不乱に打ち、それに疲れると今度はさいきんお気に入りのホームページのテキストを夕飯を食べるのも忘れて一心不乱にむさぼり読む、というおよそ堅気の人間とは思えない時間の過ごし方をしていました。


いったい何人の大学生がインターネットのために学問を放棄し身を滅ぼしたのかはわかりません。しかし、そのようにインターネットによって身を持ち崩した一人の大学生として、僕はこれだけは言っておきたいとおもいます。



平日に8時間連続でブログを書くのは辞めておけ!と。
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2006年10月14日 Sat

長刀を持った死神【日記】

昨日とおとといは更新を止めてみました。ええ、更新できなかったのではなく、止めてみただけだったんですよ?いわばまあ、そういった手法です手法。え、なに?‥‥‥ああ、うん。すみません、わかりました、死にます。


いやね、きのうはドイツ留学のメンバーとの飲み会だったのですよ。帰国後初の飲み会です。9月後半に空港で別れて以来会っていない人もいたため、非常に楽しい飲み会となりました。そして、とうぜんそこには野口さんもいました。野口さんを知らないって人はどうか勝手に記事検索で「野口さん」と入力して調べてみてください。え、なに?わかったよ!死ねばいいんだろ死ねば!


いや、その野口さんなんですが、留学中にさまざまな面が見えたわけですよ。たとえば写真を撮られると魂を抜かれると信じてるんじゃないかというほどに写真嫌いだったり、むかしから長刀をやっていたり(ナギナタですよナギナタ)、2次元に興味がある、いわゆる腐女子の匂いがしたりと、多くのフロンティア・オブ・ノグチが開拓されたわけです。


で、話は変わるのですが、ここ1週間ほど僕は別ブログを立ち上げ、そこで友人公開用に留学中のことを30ほどの記事にしてまとめたのです。それに対する反応なんかがあって、そこから飲み会の話題はネットのことに移ってゆきました。僕と野口さんははす向かいの近い席に座っていたため話題を振ってみます。

「野口さんはネットやったりするの?」
「うん、ホームページはむかしから趣味でつくったりしてるよ」
(野口さんのホームページ!見てぇ!この命にかえても!)

もうこの時点で興奮はマックスに達し、僕はミスターマックスと化していました。なんかもう、今ならウォシュレットの水圧とかもマックスでいけるんじゃね?みたいなそれくらいのマックス具合。

「じゃあホームページ教えてよ」
「いや、いまはもう持ってないから」
「ちっ‥‥‥」
「いま舌打ちした?」
「え?してないしてない。ところで、ホームページってホームページビルダーとか使ってつくってたの?」
「ううん。ぜんぶタグ打ちで」

ぜんぶタグ打ち!せいぜいブログしかできない僕は完全に負けている!まさか野口さんにサイト運営の趣味があったとは!


なんか、そのあと「HTMLはわかるけどJavaScriptはよくわからない」とか言ってたんですけど僕としてはJavaScriptが何なのかわからない、っていうかそれってホームページと関係あんの?とか心のなかで疑問におもいながら鼻水垂らして「だよねー。Javaは難しいよねー」とか言ってました。え、Javaってお風呂のジャバとかじゃないよね?


これまで僕はこのブログでさんざん野口さんをネタにしてきたわけですが、もしかしたら現実の友人のなかでこのブログにもっとも近いのは野口さんなのかもしれません。他の多くの友人よりは、彼女ははるかにネットに関する関心が高いようです。


だとしたら、だとしたらですよ。検索やランキングから野口さんがここへたどり着いてしまう日が、そんな世界の終わりのような日が来てしまうのかもしれません。野口さんがこのブログにたどり着いた日、その日、僕は怒り狂った野口さんの長刀で一刀両断にされて絶命するのでしょう。死神ノグチがここにたどり着かないことを祈るばかりです。
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2006年10月15日 Sun

現実?なにそれ?【日記】

昨夜からの僕の生活。

深夜0時、『幽遊白書』を「暗黒武術会編」から読みはじめる。
深夜3時、裏御伽チームを撃破。

寝る。

朝10時、再び『幽遊白書』を読みはじめる。
昼12時半、戸愚呂を撃破。

寝る。

夕方5時、再び『幽遊白書』を読みはじめる。
夕方7時、仙水を撃破。

幽助たちが人間界に帰還するのと同時に、僕も現実世界に帰ってくる。


そうして現在、サイト巡回したあとブログを書いているわけなんですが、あれですね、もう死んだほうがいいんじゃないかと。この20時間弱のあいだ睡眠と漫画以外に時間を使っていないですからね。大学生として、というより人間として何かまちがっているような気がしてきてしまいます。「時は金なり」という言葉があるけれど、僕の場合は時を流して捨ててますからね。「時はうんこなり」。


ついでに言うときのうの夕飯以降、現在までワインとコーヒーしか口にしていません。やはり人間として何かまちがっています。


あ、そうだ!突然ですけど、僕、彼女ができたんですよ!ちょっと紹介しますね。


彼女の名前は螢子(けいこ)と言いましてね、僕の幼なじみです。男勝りなところもあるけれど、誰よりも僕を思ってくれている人です。これまで何度も危険な目にあわせてきたけれど、もし戦いが終わったらあいつと普通のあったかい家庭を築きたい、なんてガラにもなく考えてんだ。おっと、こんなこと、恥ずかしくてあいつには言えないけどな。このことは内緒だぜ?


じゃ、おれは魔界統一トーナメントに参加するから、そろそろ魔界へいってきまーす!


レーガンッ!!
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2006年10月16日 Mon

語源について【日記】

はじめは何気ない気持ちだった。それはなんでもないことだった。僕は何も考えず、ただその退屈な授業を削除したんだ。すると、他にも退屈で役に立たない授業があるように思えてきて、それも消した。削除削除削除‥‥‥。いつのまにか時間割表は空白だらけになり、月曜日には2コマ、火曜日には1コマ、そうして水木金がまた2コマ、土日は休日になった。僕はありあまるほどの時間の洪水に飲み込まれてしまったんだ。


この時間に、僕はなにをすべきなのだろう?


僕は考えた。この若い時代の貴重な時間を有効に使う方法を考えた。そうして、出てきた答えは「語学の勉強をする」だった。文系の学生にとって、語学は必須であり最重要事項だ。それを抜きにして学生生活は語れないと言ってもいい。僕はこれまでやってきた英語とドイツ語に加え、ラテン語にも本腰を入れて取り組もうと決意したのだった。


僕が隣に座ってる塩田さんにいいとこ見せようとしてラテン語をがんばろうとしてるんじゃないかって?まさか!僕がそんな不純な動機で動くような男に見えるかい?僕は純粋な学問的興味からこの科目をやろうとしているんだ。くだらないことを言わないでくれ。


そう、言語というものは、ほんとうにおもしろい。それはまるで独立したひとつの宇宙のようですらある。日本語という宇宙、英語という宇宙、ドイツ語という宇宙、ラテン語という宇宙。その小宇宙を旅していると、ときに目から鱗が落ちるような発見もある。そのもっともわかりやすい例が語源に関する話だ。


たとえばアルファベット(alphabet)という単語がある。知っての通り、英語のAからZのことである。このアルファベットの語源は実はギリシャ語から来ている。数学をやっている人はご存知かもしれないが、ギリシャ語のアルファベットはαβではじまる。アルファ、ベータ、である。これを続けて発音するとアルファベータであり、これが転じてアルファベットという文字の要素、すなわちAからZを意味する単語になったと言われている。


あるいは特定の人物の名前が一般的な名詞へと転ずることもあり、それはたとえばカエサルやサドといった単語である。カエサル・シーザーはローマ帝国の将軍であったが、彼の名前は現在、皇帝を意味するようになった。サディズムという単語はフランスの作家であるサド侯爵(Donatien Alphonse Francois de Sade)に由来し、彼の倒錯的な小説『ジュスティーヌ』『悪徳の栄え』によってその名が広まり一般名詞として使われるようになったのである。


さてここで問題にしたいのはパソコンという単語の語源だ。僕たちがふだん何気なく口にするこの単語。いったいこの単語はいかなる歴史的な変遷を経ていまこうして存在しているのだろうか?

「パーソナル・コンピューター、つまり個人用の電子計算機を表す英語を略したんでしょ」

簡単にそう言ってのける者がいそうだがそれは間違いである。実は、このパソコンという単語の起源はまったく別のところにある。


さかのぼること500年、すなわち西暦1500年、そこにあの男はいた。後にパソコンを発明することになる青年、クリストファー・ロビーニである。当時18歳だったロビーニは現在イタリアと呼ばれている地方でピザ屋の見習いをやっていた。時給は日本円にしてわずか700円、しかし宅配と調理はめまぐるしい忙しさであり、何より料金体系の複雑さが暗算の苦手だったロビーニを毎日悩ませていた。

ジリリリリリリーンッ!

「はい、こちらピザハットです。ご注文をどうぞ」
「えっとね、シーフードとコーンマヨのハーフ・アンド・ハーフ」
「はい」
「それと韓国風ピザとアメリカンのハーフ・アンド・ハーフ。以上で」
「はい、かしこまりました。ご注文を確認させていただきます。シーフードとコーンマヨのハーフ・アンド・ハーフと韓国風ピザとアメリカンのハーフ・アンド・ハーフでよろしかったですか?」
「はい」
「そうしますと、お会計の方が‥‥‥」
「あ、そうだ。半額クーポン券があるんで、それ使わせてください」
「あ、はい。かしこまりました。そうしますと、お会計の方が‥‥‥」

(シーフードが1200円でコーンマヨが1100円。それぞれハーフだから半額にして600円と550円。んでさらに半額クーポンで半分にして足すと‥‥‥ぷすぷす‥‥‥)

ロビーニの頭から煙が立ち上る、そして、

ドーンッ!

「あ、あの、なんかすごい音がしましたけど大丈夫ですか?」
「計算不能計算不能‥‥‥」
「もしもし!?もしもし!?」


こうして思考回路がショートしてばかりのロビーニはいつも客からの注文を不意にしていたため、親方からどやされるのだった。お前はほんとうに使えない奴だ、と。


涙に暮れるロビーニ。これまで何度おなじミスを繰り返しただろう?ふたつの数字を半分の半分にして足すことさえできない。いや、それくらいなら、調子のいいときならこなせることもある。しかしここに会員だけがもらえる2割引クーポンだとかお得なMセットメニューが加わるととてもじゃないが彼の頭脳で処理することは不可能だ。彼は自分のピザ職人としての将来に不安を抱いていた。


ロビーニ。彼は一見気弱で平凡に見える青年であったが、発想の転換に関しては長けていた。彼が自分の計算能力の限界をかんじたとき、そこで諦めて違う職種を探そうとはせず、計算ができないならそれを機械にさせればいいのではないかと考えた。彼は、それを家族や親方に話せば嘲笑されるであろうことを見越し、狭い自室で密かにその機械の開発に取りかかった。


「おいロビーニ!また手が傷だらけじゃないか?見習い3年目だってのにまだナイフの使い方もわからないのかい?」

おなじピザ屋の見習い仲間がロビーニを冷やかす。しかしそれはナイフによる傷ではなく、慣れない機械の制作で負った傷であった。


そうして明るいうちはピザ屋での仕事、深夜には機械の制作という過酷な生活が続いて6ヶ月が経過したとき、ロビーニは自室で小さな灰色の箱を前にして歓喜の雄叫びをあげた。

「ついに、ついに完成した!」

そう、パソコンが発明された瞬間である。名もない中世のピザ職人により、現代社会で必須アイテムとなったパソコンはつくられたのだ。ロビーニが制作したパソコンはいま使われているそれと比べればやや性能は低いが、ワードやエクセルはもちろん、快適にネットサーフィンを楽しむのにも不自由しない優れた機種であった。


だが、ここで一つの悲劇がロビーニを襲う。それは彼にとってたった一つの誤算であった。そう、この当時、電力が実用化されていなかったのだ!


どんなに優れたパソコンがあろうと、電気がなければそれはただの箱。不幸にも、ロビーニはそれを用いて注文の料金を計算することもできず、また通信技術もまったく発達していなかったためネットでブログをつけることもかなわなかった。


パソコンの発明、そして大いなる失望からわずか10日後、彼はピザ屋の電話口で頭から煙を吹き出し、立ったまま絶命していたという。受話器を握ったまま硬直した彼の手には、開発時に負った無数の傷に絆創膏が貼られていた。


残された人々はロビーニの部屋にポツンと置かれた小さな箱と、その周辺に散らばったトランジスタやハンダゴテを発見した。

「いったいロビーニは何をつくろうとしていたのだろう?」

それは誰にもわからないことだった。今となっては誰もロビーニが制作したものが何なのかを知ることはできない。しかし、彼が必死になって、己のすべてを注いでこの灰色の小さな箱をつくろうとしていたことだけはわかる。冷たくなった彼の手に貼られた無数の絆創膏が、それを証明していた。この事実にちなんで、人々はその正体不明の小さな箱をバンソーコーと呼ぶようになった。


その後、数々の戦争、あるいは政治的な変動を経てパソコンはイタリアからアメリカへと伝わり、数百年の後にビルゲイツ少年の手に渡ることとなる。彼がその箱を手にしたとき(これはある単語が別の国へ伝わるときにしばしば起こることであるが)、元来のバンソーコーという語が訛って、それはパソコンと呼ばれるようになっていた。ここではじめて、パソコンは現在の名を与えられたことになる。ビルゲイツ少年がこの箱に興味を示し、数年の研究によってその構造を明らかにし実用化へと導いたことは周知の事実である。


このように、僕たちがふだん当たり前のように口にしている単語でも、調べれば調べるほど新たな事実が出てくるのである。言語というのは、ほんとうにおもしろい。


さて、少し話が長くなりすぎた。僕はそろそろラテン語の勉強をはじめることにしよう。そんでぜったい塩田さんにいいとこ見せてやるんだもんね!
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2006年10月17日 Tue

真っ白な画用紙【日記】

一日のはじまりはいつだってそうで、まるで真っ白な画用紙を目の前にしたような高揚感を覚える。


しかしそんな草原で手を広げてくるくる回る少女のような爽やかな気持ちとは裏腹に、今日の朝は最悪のすべりだしとなった。ドアを開けた瞬間に僕の目と心に突き刺さったカップルの光景。なかよさそうに部屋から出てくる大学生のカップルだ。一瞬のうちに僕の心はずたずたに引き裂かれ、ついさっきまで草原でくるくる回っていた少女は嘔吐しだした。


また、これは講義が終わったあとのことだった。僕は少し勉強をしてから帰ろうと思いいつものカフェに立ち寄った。店員と「アイスココア」「はい、少々お待ちください」「今日はいつもより綺麗だね」「ありがとう」なんてココアみたいに甘い会話を心のなかだけで楽しんだら僕はまたひとりぼっち。席に座り教科書を取り出す僕。隣に座るおばさんたち。ペンを走らす僕。病気の話に夢中になるおばさんたち。暗記に勤しむ僕。「座薬」「外反母趾」「切除手術」といった単語を連呼をするおばさんたち。お願いだからすぐ隣で靴を脱いで外反母趾を見せ合うのはやめてくれ‥‥‥。



そんなこんなでまた一日が終わった。真っ白だった画用紙が一枚の絵として完成したのだ。そこに描かれたのは、カップルに心臓を貫かれおばさんたちに外反母趾の足で踏みつけられる血まみれの僕の姿。ある意味斬新な名作かも!
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2006年10月18日 Wed

Mになりました【日記】

どんな苦難にも耐えて抜いて、日記王に、おれはなる!


そんな風に、存在するのかどうかも定かではない日記界の頂点をめざす僕でも、時には鬱な気分になることもある。秋風の運んでくる切ない季節の香りが、僕の心を灰色に染めてしまうこともあるんだ。


僕は今日も大学に講義を受けにいった。ほんとうならベッドのなかで眠り続けてそれこそ永眠してしまいたい衝動を抑えて大学に向かったんだ。いくらツッパることが男のたった一つの勲章だと信じているとしたって、大学当局の「単位取らないと卒業させてやらないもんね」という脅迫に抗うことなんてできやしないんだ‥‥‥。


そして2限早々にラテン語入門休講という嫌がらせが僕を襲う。アハハ‥‥‥。所詮僕は大学の手の平で遊ばれているおもちゃに過ぎねぇんだな。僕は皮肉な笑みを浮かべ、ラテン語担当の教授に呪いをかけることを決意し夢告館を後にした。(なお、このときに呪いの藁人形を買うことを決意した。)


4限目のジャガイモみたいな顔の講師のドイツ語を終えて、僕は田辺坂をくだった。「こういう日は酒でも飲まなきゃやってられねぇ」僕は近所のドラッグストアで白ワインを一本購入し、部屋に戻った。そうして、浮き世の憂さを酔いで紛らわせようと、ワインをグラスについだ瞬間だった。

「これ、赤ワインやん」

とうとう僕は大学だけではなく、ドラッグストアにまで欺かれた。畜生。まったくついてない。幸運の女神はなにをしてんだ。不幸だけじゃなくて、僕にも少しは幸福を分け与えるべきなんじゃないのか。僕は思わず天に向かって悪態をついた。すると、幸運の女神は「うるさいわね」とだけ吐き捨てて僕のこめかみをヒールの底で踏みつけた。ああ!やめて、女神さまっ!あ‥‥‥でも、ちょっと気持ちいいっ!


僕がマゾに目覚めた瞬間だった。
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2006年10月19日 Thu

別れ【日記】

さようなら、もの言わぬ君よ。

君は僕の右肩に寄り添っていてくれた。
くる日もくる日も静かに僕らを見守っていてくれた。
まるで月のように。


さようなら、成長をやめた君よ。

僕らが窓を開けるたび、君は少しずつ成長していた。
ある日は幸福な顔を、ある日は悲しそうな顔を見せて。
まるで小さな子どものように。


さようなら、よき助言者であった君よ。

君は一言も発することなく僕に忠告を与え続けた。
ある日は僕の成功を誉め、ある日は僕の失敗を責めて。
まるで賢者のように。


さようなら、若すぎた君よ。

僕は君に手を差し伸べるのをためらいすぎた。
引き寄せるべきか、引き寄せざるべきかを知らなかった。
まるで捨て猫のような君。


さようなら、アクセスカウンター。
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2006年10月21日 Sat

大学生失格【日記】

恥の多い生涯を送っております、グレエです。

自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は学生で、一人暮らしをしているため、週に二度ほど洗濯をするのですが、いつもいつも洗濯して乾かしたはずの衣類から変な匂いがしていて、なぜ洗ったのにこのような匂いがするのかと、この一年と半年のあいだ疑問に思っていたのですが、先日、ようやくその原因が、洗濯したあとに衣類を洗濯機に長時間放置していることだということに気づき、愕然とし、自分の愚かさに目眩さえ覚えたのでした。

また、自分は、mixiでつまらない日記を書いているのですが、そこには本当のことは書かず、いつも嘘ばかりをならべて、そうしてお道化ているのですが、先日、つい話の流れから自分がマゾであると書いてしまったため、幾人かの女性の友人に変な視線を送られ、あまりの恥ずかしさに、苦しみ、ひとり悶える夜を過ごしたのでした。


今は、自分には、幸福も不幸もありません。

ただ、一切は過ぎて行きます。

自分がいままで過ごしてきた所謂「大学」の世界に於いて、やれることは、たった一つ、語学の勉強だけです。

ただ、一切は過ぎて行きます。

自分はことし、二十二になります。未だに彼女ができたことがないので、たいていの人から、「彼女つくれよ」と言われます。つくれるものなら、つくっています。
posted by グレエ at 19:55 | Comment(5) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月22日 Sun

痴呆症【日記】

え、あと30分で今日終わるの?ハハッ。冗談でしょ?だってまだ今日何もしてないよ?夕飯にカレーつくって食べただけだよ?勉強も1時間くらいしかしてないよ?ハハハ‥‥‥ハ‥‥‥。

そういうわけでまた一日を棒に振ったのですが、いかんせんこの頃おかしい。何かがおかしい。常にぼうっとしているし何もやる気が起こらないし日記の書き方さえ忘れる始末。とにかく頭が働かないのです。いえ、単語を暗記したりかんたんな文章を読んだり、ということは可能なのですが、複雑な思考に耐えられなくなりましてね、下手したらこのままボケちゃって、21にして父方のおばあちゃんと仲よくいっしょに老人ホームに入居、ってなことになりかねない勢いです。

そしたらご老人たちといっしょに毎日お茶を飲んで話をしたりテレビを見たりしてこんな会話を繰り広げると思います。

僕「302号室の吉田さんが亡くなったらしいよ」
老人「気の毒だねぇ。まだ若かったのに」
僕「92歳なんてまだまだこれからだったのに‥‥‥」

しかし実際には吉田という人物は実在しない、みたいなそんな素敵な世界。

僕「じゃ、僕はそろそろ日課のブログ更新があるのでこれで」
老人「そっち行ったらあかん!逃げて!逃げて!」

意味不明に窓の外に向かって叫ぶ老人をあとにし、僕はそそくさとパソコンの前へ。老人ホーム入居前からつづけているブログはたとえボケてしまっても続けている。ふだんの意味不明の言行からは考えられないほどにスムーズに、そしてエレガントにキーボードを叩いて日記を書く僕。

介護士「あらグレエさん、きょうも日記書いてるんですね。どんなこと書いてるんですか?」
僕「きょうは川田のおばあちゃんがカーテンにしがみついてた話だよお母さん」
介護士「あらそう。でもあたしはお母さんじゃありませんよ」
僕「だよねー!知ってた知ってた」
介護士「ところでグレエさん、パソコンの電源が入ってませんよ」

みたいな。

えっと何の話だっけ?そうそう、そのくらい頭がぼうっとしてるということです。しかもこの頃大学でもそれ以外でも何も特別なことが起こらなくて毎日がルーティンワークのように単調なのです。起床、授業、昼食、授業、勉強、ネット、就寝。ほとんど自宅と大学を往復しているだけですからほんともう老人ホームに入ってるのと大差ない。むしろこの大学ほんとは老人ホームなんじゃねえの?って疑っちゃうくらい。


ああ、お腹すいた‥‥‥。そろそろ夕飯にしよっかな。(口の周りにカレーをくっつけながら)
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2006年10月24日 Tue

少子化の原因【ネタ】

大学帰りの電車のなか、ランドセルを背負った小学生たちが六人ほどいて、無邪気にはしゃいでいた。彼らのうち三人は席に座り、他の三人はつり革にぶら下がるように掴まってキャッキャキャッキャ。大人や学生が黙って本を読んだり疲れた顔で眠っているなかで、その子どもたちのあたりだけ照明が当たってるかのように明るかった。子どもは、元気だ。

しかし、この頃日本では少子化が進み、こういう心和む光景を見ることも少なくなった。子どもの数はどんどん少なくなっているのだ。これについて、一般的には日本経済の不況だとか晩婚、非婚が原因だとか言われている。けれど、もっと根本的な原因が見落とされてはいないだろうか?それは子どもがどこからやってくるかを考えればすぐに思いつくはず‥‥‥。

そう、コウノトリの個体数の減少である。

以前は数えきれないほどの従業員を抱えていたコウノトリヤマトだが、現在の日本支部はたった七匹のコウノトリによって切り盛りされている。しかもその内の四匹は学生バイトで試験期間になるとシフトが極端に減るという惨憺たる有様。昔は一度の配達で一人の赤ん坊を運送していたのに、今では一度に四五人を運ぶという荒技をやってのけている。

「次は北海道の山田さんと横田さんと中川さんのとこッスね」
「うん。それと青森の柳さんと大井さんのとこもいっしょにいってくれる?」
「えー!店長、それはキツいっすよー。北海道の三人はみんな3500グラムオーバーなんすよー?」
「そこをなんとかがんばってよ。来月から時給20円アップ!ねっ?ねっ?」
「しょうがないッスねー」

そうしてバイトのコウノトリのアゴはがくがく、羽はくたくた。吉野家のバイトも上回るほどの忙しさである。それでも以前の水準の運送は行えず少子化は進むばかり。さすがにこの状況はなんとかせねばと奮起した日本支部長の鳥居さんは世界中のコウノトリが集まる役員会議で次のような提案をした。

「現在、我が日本支部では慢性的な労働力不足に悩まされております」

カリブ海の小国、トリニダードトバゴ。子ども運送会社であるコウノトリヤマトの本部はそこにあった。各国の代表と本部の役員らが顔を揃えるなかで鳥居の訴えが会議室に響く。

「つきましては、コウノトリ以外の鳥類への募集も視野に入れることを許可願います」

ざわつくコウノトリたち。

アメリカ代表「ミスター鳥居、つまりこういうことですか?他の鳥たちにも我々の仕事をやってもらう、と」
鳥居「ええ、その通りです」
アメリカ代表「しかしこの仕事は古来から我々コウノトリに任された名誉ある仕事。他の鳥に助けを求めることはその誇りを捨てることになります。それに、この仕事をやれる鳥が他にいるでしょうか?」
フランス代表「いっそペンギンに手伝ってもらったらいいんじゃないかな?」

わっはっは。会議室が皮肉な笑いで包まれる。

ドイツ代表「まじめな会議で冗談は慎んでもらいたいですね」
フランス代表「はあ。これだから頭の固い奴は‥‥‥」

隣同士に座るドイツ代表とフランス代表のやり取りで場の空気が凍りつく。この二匹はもう数百年来仲違いしており会議のたびに衝突が絶えない。そもそもこの二匹の確執は十二世紀の初頭に一匹のメスをめぐって起こったごたごたが原因なのだけれどその話は長くなるので省略。

鳥居「とにかく、我々日本代表としましてはペリカンなどの大型の鳥類を中心に募集を呼びかけ、また小型の鳥でも数匹で一人の赤ん坊を輸送する方法を考案しカラスなどにも募集をするという形を考えています。社長、どうか許可を!」

上座の中心に腰掛け議論を見守っていた社長にみなの視線が集まる。静寂と緊張が部屋をつつみこむ。

鳥居「社長!」
社長「‥‥‥ペンギンって、空飛べたっけ?」

コウノトリたち、一斉にずっこける。


提案が聞き入れられなかったことでがっくりと肩を落とし深夜に帰宅する鳥居。ネクタイを緩めながら、ついつい妻にグチをこぼしてしまう。

鳥居「はあ。今日の会議もちゃかされて最後は社長の天然ボケ。やってられないよ」
妻「‥‥‥ねえ、あなた」
鳥居「どうしたんだ?」
妻「赤ちゃん、欲しくないの?」
鳥居「何言ってるんだ。おれたちだけでも生活苦しいのに、この上子どもを育てるなんて無理だよ。不景気でただでさえ減俸が続いてるんだ」
妻「そうね‥‥‥」

このように、また一つの夫婦が子どもを持つ余裕もなく日々の生活に追われ、コウノトリ社会の少子化は進んでゆくのである。

え、コウノトリの赤ちゃんはどうやってできるんだって?いや、そりゃオスとメスが交尾して生むんでしょ。
posted by グレエ at 20:16 | Comment(3) | TrackBack(0) | edit


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2006年10月26日 Thu

最後の日記【日記】

なんとなく、軽い気持ちでブログをはじめて8ヶ月。まさかここまで自分がブログに夢中になるなんてまったく予想していませんでした。


ブログ開設以前にも私的な日記は書いていたのですが、こうしてネットで見ず知らずの人々に文章を公開することでおもしろい経験ができました。このブログを見に来てくれた人たち、コメントを書いてくれた人たち、メールをくれた人たち、相互リンクに応じてくれた人たち、これまで関わったすべてに人に「ありがとうございました」と言いたい。


このブログは、本日をもって閉鎖致します。


僕がブログをはじめてからも、何度か好きだったブログが閉鎖されたり更新が停止したりということがあり寂しい思いをしていたのですが、もしそんなふうに思ってくださる人がいたら申し訳ない。しかし、もうそろそろ、なんと言いますか、ここは寿命なのかな、と。最近ネタも尽きてきましたしね。


いえ、別に、「彼女ができました!閉鎖!」とか、そんな嬉しい終わり方ではもちろんありません。そんなもん、彼女なんかできた日にゃ舞い上がっちゃってこのブログの存在自体一瞬で忘れてしまうってなもんです。8ヶ月前と同じく、僕はやさぐれた人間のままです。


あ、そうそう、もしかしたら気になっている方もいると思うので、これまでブログに登場してくれた友人との関係について記しておきましょう。

まず野口さんですが、最近は漫画の貸し借りをしたりするほどまでに接近することができました。当初の目的を十分に達成することができたと言えるでしょう。また塩田さんとはいっしょに授業を受けたりお昼を食べるなど、飽くまで友人としてですが仲良くしています。


では、次にゲストたちから一言ずつ頂きたいと思います。


キリスト「どうも、イエス・キリストです。まあ、まだ一回しか登場してないし、しかもそれが3月だったから知ってる人あんまりいないと思うけどね。できればあと一回くらい登場して今度こそみんなをキリスト教徒にしてやろうと思ってたのに残念です。ちなみに、最近朝晩の冷え込みがキツいんだよね、今橋の下に済んでるから」

トノサマバッタ「‥‥‥‥‥‥」(子どもに踏みつぶされて死亡)


アクセス乞食「あ、どうも、前回前々回とランキングのクリックをありがとうございやした。おかげで最高39位あたりまでいけやして、あっしとしましても予想以上の効果がでやした。これで子どもたちにおまんま食わせられるってぇもんです、へへへ‥‥‥。ではダンナ、最後にまたクリック、お願いできやすかね?

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天才勇気様「おっす!ちくしょうグレエのやつ、閉鎖するくらいなら俺が引き継いでやるっつうのによぉ。俺様が書けば一週間で超人気サイトにして一日のアクセス数を軽く10万くらいにしてやるのによ、あいつは他人に任せるくらいなら閉鎖するって聞かねぇんだよ。じゃ、あばよ!」


ゲストのみなさま、ありがとうございました。今までこのブログを(ネタがないときの苦肉の策として)支えてくれたこと、本当に感謝しています。


ここに日記を書くのはこれで最後ですが、当面過去ログは残しておこうと思います。拙いながら自分の生活の記録が記されたものなので多少の思い入れもありますし。では、今までほんとうにありがとうございました。もし機会があれば、またどこかでお会いしましょう。


ばいばい!
























あ、そうそう。「やさぐれイズム。」ってブログはじめました。
posted by グレエ at 22:33 | Comment(41) | TrackBack(1) | edit


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